心室中隔欠損症

こうたんは産まれて間もなく心雑音が認められました。

退院時に先生から心臓に小さな孔(穴)があいているとお話があり

1ヶ月検診時には重度の貧血と心不全の疑いで入院。

それ以降月1で循環器科へ通院しています。

こうたんの孔の場所は弁の近くで悪く、自然閉鎖を期待していましたが

弁が崩れてきてしまうとのことで

時期をみて手術をすることになりそうです。

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心室中隔欠損症は先天性心疾患の中でももっとも頻度の高いもののひとつです。

左室と右室を間にある心室中隔が一部欠損し、左室の血液が右室と肺動脈に短絡するために、

呼吸不全や心不全をきたす疾患です。

生後間もない時期に強い心不全や肺高血圧症を呈する重症例では手術を急ぎます。

何も処置することなく閉鎖するいわゆる自然閉鎖もあります。

欠損口が小さければほとんど症状がない場合も少なくありませんが、

大きな心雑音がすること、感染性心内膜炎の危険があることから、

最近では積極的に手術で閉鎖する場合が多くなっています。

また欠損部の位置によっては(動脈弁下型)、

大動脈弁の変形をきたすことがあり、手術も比較的急ぎます。

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